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【2026年最新】ITエンジニアのリモートワーク実態:実施率56%の裏で進む「出社回数」の増加

公開日: / 最終更新日:  / 著者:田村 有加理(Direct type編集長)

この記事でわかること

  • ・情報通信業のリモートワーク実施率は55.7%で業種別の最上位。全業種の正社員平均(21.4%)の2倍以上
  • ・実施率・頻度ともに減少傾向。前年と比べて「毎日(出社なし)」「週4日程度」が減り、「週1日未満」が増えている
  • ・出社回帰が進んでいるのは主に従業員1万人以上の大手企業(34.6%→32.8%)
  • ・求人票の「リモート可」は週1回でも成立する表記。入社前に確認すべき7項目
  • ・リモート適性は本人のスキルより担当領域の性質で決まる
  • ・注意:Direct typeの求人は首都圏が中心で、大阪・愛知・福岡に一部あります。それ以外の地域でオフィス出社前提の求人は限られます(フルリモートは全国可)

ITエンジニアのリモートワークは終焉を迎えているわけではありません。しかしその在り方は確実に変わりつつあります。情報通信業のリモートワークの実施率が高い水準を保つ一方で、全業種においてリモートで働ける頻度は着実に減少しています。

この記事では、公的機関と調査会社のデータで実態を確認したうえで、リモートを続けたい方が取るべき現実的な選択肢を整理します。

1. データで見る「出社回帰」の実態

ITエンジニアが属する情報通信業のリモートワーク実施率は55.7%で業種別の最上位です(パーソル総合研究所、2026年7月時点)。全業種の正社員平均21.4%と比べて2倍以上あり、「リモートワークが終焉を迎えた」という状況ではありません。ただし、その頻度は減少しています。

業種別のリモートワーク実施率

表1:リモートワーク実施率(2026年7月時点・正社員ベース)
区分 実施率
情報通信業(業種別1位) 55.7%
全体(正社員平均)21.4%
関東圏(地域別1位)29.9%

出典:パーソル総合研究所「テレワークに関する調査(2026)」(2026年7月実施・全国の正社員ベース)

職種別では「IT系技術職」が最上位です

同じ調査を職種別に見ると、ITエンジニアが該当する「IT系技術職」が最も実施率の高い職種です。業種で見ても職種で見ても、ITエンジニアはリモートワークを継続しやすい位置にいます。

表2:職種別に見たリモートワークの動向(2026年7月時点)
区分 該当する職種
実施率が高い(上位3職種) IT系技術職、コンサルタント、経営企画
直近3年で定着傾向 営業職(法人向け営業)、営業事務・アシスタント職、顧客サービス・サポート
直近3年で減少傾向 コンサルタント、広報・宣伝・編集、営業推進・営業企画
前年から5ポイント以上減少 コンサルタント、教育関連、商品開発・研究

出典:パーソル総合研究所「テレワークに関する調査(2026)」(2026年7月実施・全国の正社員対象)

注目すべきは職種によって傾向が分かれている点です。調査元も「職種による定着・縮小の傾向の差は浮き彫りになってきており、適用範囲の選別が進んでいる」と指摘しています。全社一律ではなく、職種ごとに可否を判断する企業が増えているということです。

【重要】実施率だけでなく、頻度も減少

ここが最も見落とされやすい点です。全体の実施率は2026年で21.4%と前年から1.1ポイントの微減でした。そして、リモートワークをしている人の頻度も減っています。

表3:全体のリモートワーク実施率の推移(正社員ベース)
調査時点 実施率 前年差
2025年7月22.5%—
2026年7月21.4%−1.1pt

出典:パーソル総合研究所「テレワークに関する調査(2026)」(2026年7月実施)、「第十回・テレワークに関する調査」(2025年7月実施)。いずれも全国の正社員ベース。

頻度の内訳を前年と比べると、「毎日(出社なし)」と「週4日程度」がともに減り、最も多い「週1日未満」はさらに増えています。

表4:リモートワーク実施者の頻度分布の変化(各年7月時点)
頻度 2025年 2026年 前年差
週1日未満29.1%29.8%+0.7pt
週1日程度20.3%19.0%−1.3pt
週2〜3日程度25.6%26.9%+1.3pt
週4日程度10.0%9.7%−0.3pt
毎日(出社なし)15.1%14.5%−0.6pt

出典:パーソル総合研究所「テレワークに関する調査(2026)」(2026年7月実施)、「第十回・テレワークに関する調査」(2025年7月実施)。いずれも全国の正社員ベースで、頻度の構成比は同調査のグラフによる。前年差は掲載値の差を当社で算出。構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

「リモートワークをしている人」の最多層は、週1日未満です。 実施率の減り方は緩やかですが、実態としては「フルリモートからハイブリッドへ、ハイブリッドから月数回へ」という移行が進んでいます。これが「出社回帰」と呼ばれている現象の中身です。

2. 出社回帰が進んでいるのは、どこか

出社回帰が明確に進んでいるのは従業員1万人以上の大手企業です。リモートワーク実施率は2024年の38.2%から3年連続で下がり、2026年は32.8%になりました。企業全体で「原則出社の指示がある」と回答したのは24.6%で、2年連続の増加です。

表5:従業員1万人以上の大手企業におけるリモートワーク実施率の推移
調査時点 実施率 前年差
2024年7月38.2%—
2025年7月34.6%−3.6pt
2026年7月 32.8% −1.8pt

出典:パーソル総合研究所「テレワークに関する調査(2026)」(2026年7月実施・全国の正社員ベース)

なぜ大手企業から進むのか

大手企業の方針転換はニュースとして報じられやすく、業界全体の傾向として受け取られがちです。ただし2026年調査ではすべての企業規模で実施率が下がっており、大企業と中小企業の差は縮まっています。

背景として、大手企業ではオンボーディングや部門横断の連携に課題が生じやすいこと、拠点集約やオフィス投資のタイミングと重なることが挙げられます。出社回帰は懲罰ではなく、組織課題への企業側の回答だと理解しておくと、交渉の余地が見えてきます。

3. リモート適性は、本人のスキルより担当領域で決まる

ITエンジニアのリモートのしやすさは、個人の能力ではなく担当領域の性質で大きく決まります。成果物が明確で、対象がリモートアクセス可能な領域ほど適性が高く、実機や物理的な対応が必要な領域では低くなります。

表6:職種別のリモート適性
適性 職種 理由
高いデータサイエンティスト
機械学習エンジニア
成果物が明確で、非同期作業と相性がよい
高いSRE・DevOps
クラウドエンジニア
対象がすべてリモートアクセス可能
高いWeb系のバックエンド
フロントエンド
開発プロセスがオンライン前提で構築済み
中程度iOS・Androidエンジニア実機検証で一部出社が必要な場合がある
中程度システムエンジニア(受託・SIer)顧客先の方針に左右される
低い組込みエンジニア実機・実験環境が物理的に必要
低い社内SE・テクニカルサポート物理的な対応業務が発生する

リモートを最優先するなら、職種選択の段階でほぼ決まります。現職の領域がリモート適性の低い分野であれば、個別の交渉より領域の移動を検討する方が近道になる場合があります。

4. 求人票の「リモート可」を見極める7項目

「リモート可」は週1回のリモート勤務でも成立する表記です。実際にパーソル総合研究所の調査では、リモートワーク実施者の頻度は「週1日未満」が最多です。入社後のミスマッチを防ぐには、面接で具体的な数字を確認する必要があります。

確認項目 質問例
1実際の出社日数「配属予定のチームでは、平均して週何日程度出社されていますか」
2チーム全体の運用「メンバーの方の働き方はどのような割合ですか」
3出社日の決め方「出社日は固定ですか、各自の裁量ですか」
4入社直後の扱い「オンボーディング期間の出社頻度を教えてください」
5方針の安定性「出社回帰が進んでいるようですが、働き方の方針に変更はありますか」
6評価への影響「リモート勤務が評価に影響することはありますか」
7居住地の制約「通勤圏内に居住する必要はありますか」

2番が特に重要です。自分だけリモートで周囲が出社している状態は、情報格差が生まれやすく、評価面でも不利になりがちです。

また5番も見落とされがちです。大手企業を中心に方針転換が起きている以上、現在の条件が数年後も続く保証はありません。過去に方針を変更した実績があるかどうかは、判断材料になります。

5. リモート条件と適正年収は、二者択一の関係にない

フルリモート求人は人気が高く、企業側が優位に立ちやすい側面はあります。しかし、Direct typeの調査結果が示すように、年収の差を決める本質は「解決できる課題の難易度」です。

代替の利かない希少なスキルさえ示せれば、リモートワークという快適な環境と高年収を妥協せずに手に入れることができます。

表7:リモート適性が高い職種の求人提示年収(Direct type独自調査)
職種 平均提示年収 リモート適性
AI・機械学習・NLPエンジニア917.5万円高い
データサイエンティスト829.5万円高い
SRE・DevOpsエンジニア825.5万円高い
組込みエンジニア646万円低い

出典:Direct type独自調査「2026年上半期 ITエンジニア職種別 求人提示年収」(typeブランドが保有するITエンジニア求人データ数万件規模を独自集計/2026年6月調べ)

リモート適性が高い職種ほど、提示年収も高い傾向が見られます。これはリモートだから高いのではなく、成果物が明確で非同期作業が成立する領域が、同時に希少性の高い領域でもあるためです。報酬を決めるのはリモートの可否ではなく、何ができるかです。

6. リモートを続けるための3つの戦略

リモートを継続するには、現職で実績を作る・領域を移す・環境を変えるの3つの選択肢があります。コストが低い順に検討するのが現実的です。いきなり転職を考える必要はありません。

戦略1:現職で「リモートでも成果が出る」実績を作る

最もコストが低い選択肢です。出社要請の背景にあるのは、多くの場合マネジメント側の不安です。次を実践すると、交渉の余地が生まれます。

「この人はリモートでも問題ない」という個別の信頼は、全社方針の例外を作る根拠になります。

戦略2:リモート適性の高い領域へ移る

「リモート適性は担当領域で決まる」で見た通り、リモートのしやすさは担当領域に強く依存します。オンプレ運用からクラウド・SREへ、受託からWeb系事業会社へといった領域の移動は、リモート環境を確保する確実な方法です。現職内での異動でも実現できる場合があります。

戦略3:転職して環境ごと変える

現職の方針が明確に出社回帰である場合、個人の交渉では覆せません。この場合は環境を変える判断が現実的です。ただし求人票の「リモート可」を鵜呑みにせず、「リモート可を見極める7項目」を面接で必ず確認してください。

希望の働き方に合う企業から、声がかかるようにする

Direct typeはITエンジニア向けのスカウト型転職サービスです。希望する働き方と職務経歴を登録しておくと、条件に合う企業側から連絡が届きます。求人を探す手間がかからず、どんな企業が、どのポジションで声をかけてくるかを知ること自体が、現在の選択肢の確認になります。求職者の利用は完全無料です。

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Direct typeの求人は首都圏が中心で、大阪・愛知・福岡に一部あります。それ以外の地域でオフィス出社前提の求人は限られます(フルリモートは全国可)。なおDirect typeはスカウト型のため、応募して初めて企業とのやり取りが始まります。

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回答は各AIサービスが生成するものです。内容の正確性・最新性を当社が保証するものではありません。ChatGPT、Google、Claude、Perplexityは各社の商標です。

この記事のまとめ

  • ・情報通信業のリモートワーク実施率は55.7%で業種別最上位。全業種の正社員平均21.4%の2倍以上
  • ・実施率・頻度ともに減少傾向。「毎日(出社なし)」「週4日程度」が減り、「週1日未満」が増えた
  • ・出社回帰が明確なのは従業員1万人以上の大手企業。全体の「原則出社」は24.6%で2年連続増
  • ・「リモート可」は週1回でも成立する表記。7項目を面接で確認する
  • ・リモート適性は本人のスキルより担当領域の性質で決まる
  • ・リモート適性の高い職種は、提示年収も高い傾向。報酬を決めるのは何ができるか
  • ・続けるための選択肢は3つ。現職で実績を作ることから検討する

ITエンジニアのリモートワークに関するよくある質問

Q

ITエンジニアのリモートワークは出社回帰で終わりますか?

+
A

終わっていません。パーソル総合研究所「テレワークに関する調査(2026)」(2026年7月実施)によると、情報通信業のリモートワーク実施率は55.7%で業種別の最上位、全業種の正社員平均(21.4%)の2倍以上です。ただし同調査では、リモートワーク実施者の頻度は「週1日未満」が29.8%で最も多く、前年と比べて「毎日(出社なし)」と「週4日程度」の割合が下がっています。

Q

ITエンジニアのリモートワーク実施率はどのくらいですか?

+
A

情報通信業のリモートワーク実施率は55.7%で、業種別で最上位です(パーソル総合研究所、2026年7月時点・正社員ベース)。職種別でも「IT系技術職」は「コンサルタント」と並んで高水準を維持しています。全体の正社員平均が21.4%であることを踏まえると、ITエンジニアは他業種とは異なる前提条件で働いていると言えます。

Q

ITエンジニアの出社回帰が進んでいるのは、どんな企業ですか?

+
A

大手企業です。パーソル総合研究所の調査では、従業員10,000人以上の企業のリモートワーク実施率は2024年の38.2%から3年連続で下がり、2026年は32.8%になりました。また「原則出社の指示」がある企業は全体で24.6%となり、2年連続で増加しました。2026年調査では、すべての企業規模で前年から増加しています。

Q

ITエンジニアの求人票にある「リモート可」は、実際にどのくらいリモートで働けますか?

+
A

表記だけでは判断できません。「リモート可」は週1回のリモート勤務でも成立する表記です。パーソル総合研究所の調査でも、リモートワーク実施者の頻度は「週1日未満」が29.8%で最も多く、「週1日程度」が19.0%と続きます。応募前または面接時に、配属予定チームの週あたり出社日数を具体的に確認してください。

Q

リモートワークしやすいITエンジニアの職種はありますか?

+
A

あります。データサイエンティスト、機械学習エンジニア、SRE・クラウドエンジニア、Web系のバックエンド・フロントエンドは、成果物が明確で対象がリモートアクセス可能なため適性が高い傾向にあります。一方、組込みエンジニアは実機検証、社内SEやテクニカルサポートは物理的な対応業務が発生するため、リモート率は低めです。

Q

ITエンジニアがリモートワークを続けるにはどうすればいいですか?

+
A

3つの選択肢があります。1つは現職で「リモートでも成果が出る」実績を作ること、2つ目はリモート適性の高い領域へ移ること、3つ目は環境そのものを変えることです。出社要請の背景にはマネジメント側の不安があるため、進捗の可視化や非同期での情報発信が、個別の交渉材料になります。

Q

フルリモートのITエンジニア求人は減っていますか?

+
A

求人数自体は減少傾向にありませんが、対象者が絞られる傾向があります。フルリモートでは進捗の可視性が下がるため、自律的に業務を遂行でき、非同期のコミュニケーションで成果を出せる層が優先されやすくなります。応募の際は「リモートでも自走できること」を職務経歴で示す必要があります。

Q

リモートワークだとITエンジニアの評価は下がりますか?

+
A

成果が可視化されていない場合はリスクがあります。進捗のドキュメント化、定期的な情報発信、レビューへの積極的な参加など、非同期で成果が見える状態を作ることが対策になります。パーソル総合研究所の調査でも、リモートワークにおけるマネジメント課題は残存していると指摘されています。

Q

ITエンジニアはリモートワークと年収のどちらを優先すべきですか?

+
A

どちらか一方を選ぶ必要は必ずしもありません。Direct typeの独自調査では、同じ職種名でも求人提示年収に2倍以上の開きがあり、差を生むのは解決できる課題の難易度です。希少なスキルを持つ層は、リモート条件と年収を両立できています。報酬を決めるのはリモートの可否ではなく、何ができるかです。

Q

Direct typeでリモート勤務可能な求人は探せますか?

+
A

Direct typeはスカウト型のため、希望条件を登録しておくと、条件に合う企業側から連絡が届きます。求人を検索する手間がかからない一方で、登録内容が少ないと企業の検索対象から外れるため、希望する働き方と職務経歴を具体的に記載してください。なおDirect typeの求人は首都圏中心で、大阪・愛知・福岡に一部あります。

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